【菊池克 作陶展】2日目 ー文房具ー

11月も最終日。明日からはカレンダーも残りの1枚に移ります。渋谷の街路樹もだいぶ色づき、歩道も黄色い葉で覆われはじめました。

【菊池克 作陶展】は二日目を迎えました。
昨日は、平日にもかかわらず沢山のお客様にお運び戴きましたが、本日も、沢山のお客様がお越し下さいました。皆様、ひとつに決めるのがもったいないといったご様子で、克先生とのおしゃべりも楽しみながらじっくりと選ばれていらっしゃいます。

すでにたくさんの作品がご売約となり、店内の様子も、昨日とはだいぶ変わって参りました。
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本日は、まだご紹介出来る作品の中から、克先生ならではの文具の作品をご紹介します。
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左)L)
83. 緑釉牛涎透文筆筒 
Brush stand, Openwork, Green glaze, Gyuzen mon (slaver of cow motif)
9.0 / 8.5 / H13.5cm

右)R)
82.青磁牛涎透文筆筒
Brush stand, Openwork, Celadon, Gyuzen mon (slaver of cow motif)
8.6 / H13.5cm

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先生のトレードマークのひとつでもある牛涎文。これまではモチーフとして作品に描かれてきましたが、今回は牛涎文それ自体の動きで筆筒が形作られていて、照明を落とした店内では透かしの様子がはっきりと見て取ることができます。緑釉の作品ではランダムに動く牛涎文の中に細い筋がはいり有機的な魅力、青磁の作品ではそのマットな風合いに落ち着いた佇まいが感じられるようです。

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90. 螺旋筆架 Brush rest, Spiral design
9.3/4.5/H4.2cm

来年の干支「巳」にも通ずる造形の筆架。ぷっくりと丸みのある螺旋にたっぷりと釉薬がかかった作品。シャープな線をなす筆を載せるとより一層、作品の温かみが際立つよう。


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左)L)
3. 獏水滴 / Water dropper, Tapir
17.1 / 4.8 / H10.3cm

右)R)
8. 月ノ輪熊水滴 / Water dropper, Asian black bear
12.6 / 3.6 / H7.5cm


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今回、たくさんご用意戴いた動物モチーフの水滴も残りがだいぶ少なくなってまいりました。獏の群れに迷い込んだツキノワグマ。お顔にやや獰猛な雰囲気があり、前のめりな感じにもリアリティがあって目を惹きます。

筆筒、筆架、水滴という一言には収まりきらないような魅力がつまった文房具の数々。一年を振り返りご挨拶を認める機会が増えるこの時期だからこそ、ぜひお薦めしたく存じます。会場で直接手に取ってご覧下さいませ。
                             (七)

【菊池克 作陶展】

Exhibition of KIKUCHI Katsu 

開催期間:2024年11月29日(金) ~ 2024年12月3日(火)
Exhibition : November 29 to December 3, 2024

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