〇〇納め

先日行った今年最後のライブ、つまり2024年のライブ納め。近頃たいていチケットも抽選で、申し込みが早かろうが遅かろうが自分の力が入り込む隙もなく決まる。前回は天井桟敷さながらの前のめりになりそうな席だったので期待しなかったが、今回初めて訪れた会場のアリーナ、スタンド席の前方は、平場よりはるかにステージが良く見える絶好の席!今年の運も使い切ったなと思ったが、あと少しで終わると気付き安心した。

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さて、こちらも当苑で2024年最後の展示『ひとりたのしむ 昭和巨匠陶藝逸品展』が明日までとなります。何かと気忙しい時期ですが、心に巻いたゼンマイをほんの少し緩めて、お運び戴けたらと思います。

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IMG_0076.jpg茶碗.jpgIMG_0077.jpg茶碗1.jpgIMG_0078.jpg茶碗2.jpgIMG_0079.jpg茶碗3.jpg

  小森松菴 No.10 志賀らき茶碗

石ハゼや釉流れが火山が爆発しような猛々しい様相を呈している。見込みに幾筋か流れ出た熔岩のごとき自然釉も荒々しい自然の力が窯で焼かれ封じ込められたような茶碗。


IMG_0008.jpg嶺.jpgIMG_0010.jpg嶺1.jpgIMG_0005.jpg嶺男1.jpg IMG_0079.JPG嶺男2.jpg

岡部嶺男  No.15 灰釉盃

静かな佇まいの盃。胴に覗く細い縞のように走る釉や茶溜まりの周囲を囲むような美しいグリーンは翡翠の原石のようにも映り、控えめな品格を醸し出している。

IMG_0072.JPG豊藏.jpgIMG_0072.jpg豊藏1.jpgIMG_0074.jpg豊藏3.jpgIMG_0075.jpg豊藏4.jpg

荒川豊藏  No.20 志野酒盃

夜半から降り積もった柔らかな真綿のような雪を思わせる釉を被った酒盃。透けた緋色と指跡が覆われた雪の下の土とそっと足を踏み入れた足跡のようで詩情を感じる作品。


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軸: 加藤唐九郎 「咄々」
岡部嶺男  No.2 鼡志野壷

今年の様々な出来事を思い起こして、「これもやれなかった。あれも出来なかった…」とやり残しや後悔の念が先走り、何かしら追い立てられるような気持になるのが年の瀬。そんな時だからこそ、しばし立ち止まって今は亡き巨匠の方々の作品を眺め、穏やかな年の暮を感じるのも乙な過ごし方ではないでしょうか。そしてこの展示が2024年の展示会(展覧会)納めになればとも思います。納めた後は2025年に新たな気持ちでスタートが切れるのではと願ってやみません。

(藤)


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2024年12月20日(金) ~ 12月28日(土)
Exhibition : December 20 to December 28, 2024
休業日:12月26日(木)

魯山人「大雅堂」・「美食倶楽部」発祥の地

魯卿あん(しぶや黒田陶苑・京橋店)

〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1

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