備前の徳利と唐津のぐい呑を集めてー「双頭ノ酒器展」よりー

台風が過ぎ去った後の今朝はよく晴れて、そよぐ風が気持ちよく感じられました。すれ違うランナーの方々のお顔も8月中と比べてずっと晴れ晴れとしているご様子。ようやく酷暑の時期は過ぎ去り、身体を動かすのも快適になりそうですね。

しぶや黒田陶苑では、「双頭ノ酒器展」が二日目を迎えました。

会場には備前の徳利と唐津のぐい呑がずらりと並んでおります。
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こういったテーマですので、唐津の作家さんがぐい呑、備前の作家さんが徳利を手がけてくださることになるのですが、備前の金重愫先生、金重有邦先生、金重巌先生は徳利とぐい呑の両方をご出品下さっています。

金重有邦先生の作品の中から、図録掲載のNo.30 とともに、灰釉のぐい呑を2点並べました。

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金重有邦 / KANESHIGE Yuho
左)L) 7. 唐津土灰釉ぐい呑 / Sake cup, Karatsu clay, Ash glazed
中央)C)5. 唐津土灰釉酒呑 / Sake cup, Karatsu clay, Ash glazed
右)R)図30. 伊部徳利 / Sake bottle, Imbe

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金重有邦 7. 唐津土灰釉ぐい呑 / Sake cup, Karatsu clay, Ash glazed

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金重有邦 5. 唐津土灰釉酒呑 / Sake cup, Karatsu clay, Ash glazed

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金重有邦 図30. 伊部徳利 / Sake bottle, Imbe

巨匠のコーナーでは小山冨士夫先生による二種の作品を並べております。
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小山冨士夫 / KOYAMA Fujio
左)L)17.酒觴(絵唐津) / Sake cup, E-karatsu
中央)C)18.酒觴(斑唐津)/ Sake cup, Madara-karatsu
右)R)備前徳利 銘「五輪」 Sake bottle, Bizen, "the Oympics"

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世界的な陶磁器研究者であった小山先生、多くの陶芸家とも親交が深く、各地の陶芸家のもとを訪ねて様々な種類の作品を制作されています。「五輪」という銘が付けられた徳利は、東京オリンピックが開催された年に備前の藤原啓先生の窯で作られたとのことです。

なお、カウンター奥のスペースには、24㎝を超える森陶岳先生の芋徳利にひっそりとしたお花を添えさせていただきました。
図15.jpg図15. 森陶岳 芋徳利 / MORI Togaku Sake bottle

数ある様々な種類のやきものの中から徳利とぐい呑という酒器にしぼり、また、その中から、徳利は徳利でも備前、ぐい呑はぐい呑でも唐津のぐい呑に絞ることで、そのひとつひとつの作品の魅力が際立って迫ってくるように感じられてまいります。9日(火)まで開催しておりますので、是非お運びいただければと存じます。なお、HPでも多数ご紹介しておりますので、ご遠方の方は展示会ページを是非ご覧下さい。
                               (七)

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 【双頭ノ酒器展】 
Exhibition of Bizen Tokuri & Karatsu Guinomi
開催期間:2025年9月5日(金) ~ 2025年9月9日(火)
Exhibition : September 5 to September 9, 2025

◆物故作家作品(No.1~14)はこちらからご覧ください 
【双頭ノ酒器展-1】Exhibition of Bizen Tokuri & Karatsu Guinomi(Part1)

◆現代作家作品(No.15~59)の作品はこちらからご覧ください 
【双頭ノ酒器展-2】Exhibition of Bizen Tokuri & Karatsu Guinomi(Part2)

◆現代作家の図録掲載外作品はこちらからご覧ください。
【双頭ノ酒器展-3】 Exhibition of Bizen Tokuri & Karatsu Guinomi(Part3)

毎夜毎夜、呑兵衛さんは、どんな徳利とぐい呑で晩酌を楽しんでいるのだろう。
トクットクットクッ…と、優しく響かせた徳利とその先にあるぐい呑…。これが、酒の肴になる程のものなら、それはもう、格別なものになる。その魅力は、お酒の味をも変えてしまうという。よく、育て上げた愛用の酒器のことを聞くとその多くが備前徳利と唐津ぐい呑のことになる。当苑で酒器を愛でるお客様の眼の色を最も変えるのもやはり「備前」と「唐津」なのだ。
備前の徳利は窯変、カセ胡麻、緋襷といった情景に溶け込むかのような落ち着いた景色が、お酒を帯びると、あざやかにして艶やかになる。そして、唐津のぐい呑といえば、斑唐津や朝鮮唐津の美しい釉調は更に色めき、きりっとした轆轤目と鉄絵の勢いが決め手の絵唐津は日増しに備わる古格が何とも心をくすぐる。
いつの頃からか、言われつづけている「備前の徳利、唐津のぐい呑」。この台詞は、何か理由があってのこと。お酒と酒器を愛する方々へ、最高の企画であります様に願いをこめて…。これぞ酒器の巨頭という、備前とくり 唐津のくいのみを、ここでは「双頭ノ酒器」としました。
ぜひ、ご高覧ください。


出品作家(順不同・敬称略):
金重素山・金重道明・北大路魯山人・小山冨士夫・西岡小十・辻清明・中川自然坊・森陶岳・隠﨑隆一・加藤高宏・金重巌・金重愫・金重有邦・菊池克・高力芳照・田中佐次郎・丸田宗彦・丸田雄・矢野直人

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