魯卿あん便り~花野風~

最近は秋らしく天気が崩れる日が多いですね。雨上がりの朝はとても涼しく、確かに季節が巡っていることを感じます。一方晴れた日は秋晴れというには余りに強い日差しで、夏と秋を行ったり来たりしているようです。こうした季節の変わり目は体調を崩されやすいですので、皆様どうぞご自愛くださいませ。

さて、京橋・魯卿あんでは北大路魯山人先生の作品を展示しております。お花も秋らしさをまとうものに変わりましたので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
渋谷の店舗では現在双頭ノ酒器展が開催中です。金曜からは極上の湯盌展と現代作家の新作が多数出品されます。9月は展示数が多く楽しい期間になるかと存じますので、渋谷にも是非お立ち寄りください。

さて、本日は魯山人先生の書と秋らしい作品をご紹介致します。

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KR-44 獨坐釣舟歌月明 
唐の時代の劉滄の詩「下第后怀旧居」の一部と思われ、訳は「私は漁船に一人座って明るい月を眺めながら歌います」
詩の全文を読むと春から夏にかけての時期を示しているが、この一文では一人の夜の物寂しさが感じられる。秋草を添えて、秋の冷たくなり始めた夜風にあたり美しい月を見上げる情景が思い浮かぶ。

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梅花束ネ画賛 
直線的でありながら絶妙に曲がった梅の枝を、魯山人の巧みな筆遣いで見事に描き写した作品。先ほどの書とはことなり流れるような美しい文字がしたためられている。紙に滲んで広がる花弁の薄桃色も相まって実に優美な作品である。


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店には魯山人先生がデザインした灯篭が置いてあるのだが、月に芒とこの時期にぴったりの題材が配置されている。内側から光がこぼれ鉄の枠を照らす様子はまるで影絵のようだ。物語の一場面を切り取ったかのような幻想的な空間は、魯山人先生が料理や器だけでなくその場の空気も含めた全てに気を配っていたのだと実感させられる。


魯卿あんでは展示作品以外にも魯山人先生の作品が多数ございますので、ご興味がございましたら是非お声がけくださいませ。


しぶや黒田陶苑  〈http://www.kurodatoen.co.jp/
電話:03-3499-3225  
E-mail:info@kurodatoen.co.jp





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