すべて円く円くなるように

【昭和百年ひとりたのしむ 工藝巨匠逸品展】も二週目に入りました。
今週の日曜日まで開催しておりますので、ぜひお時間を見つけて足をお運びくださいませ。

さて本日は三輪休和(十代 三輪休雪)先生の作品についてご紹介いたします。




いわずもがな萩焼の名門にお生まれになった休和先生。
祖父・八代雪山の「職人に学問は要らぬ」という考えの下、十五歳の春から陶工の道へ入る。
それから僅か一年後には茶道の稽古を、また同時に趣味として謡曲にも慣れ親しんだという。
陶芸・お茶・謡から形成された休和先生の青年期こそ、お茶にかなう焼き物かつ趣ある作品を作り出すことを可能にしたのかもしれない。


作陶の心掛けについてこんな言葉を残されている。
「茶陶は、釜、掛軸、茶碗、茶入等、そういうものの総合芸術であるから、私は茶碗は茶碗、水指は水指というように別個のものとは考えない。すなわち茶碗は棗や釜に負けないように作ろう、水指はまた水指で茶入に負けないように作ろうという気持で作ることを心がけている。つまり総合的な組み合わせが、全体として立派でなければならないからである。そういう点からも、茶道をわきまえねば茶碗は立派なものが作れない。ー実践躬行これあるのみー」

そしてこうも仰っていたという。「私は書でも陶芸でも、すべて円く円くなるようにと心掛けている。」
「休雪白」と呼ばれる釉薬が、古来の萩焼の白釉に感じる冷たさからの脱却、つまり温かみのある釉であることは常表現されるが、それを抜きにした造形からも、どこか一つ"抜き"を感じられるような豊かで温かみを感じられるのである。

十代休雪襲名以降、休和先生は『窯日誌』を記録し続けられた。
そこにはその日の天候から風向き・焼成時間や所見なども含めた窯焚きの記録はもちろん、陶磁史や自身に関することなど様々な記録が一冊にまとめられている。
着実に積み上げられた記録が、先生のお人柄そのものを表すような釉薬を実現したといえる。
独特の枇杷釉、白萩釉と、三輪家のゆるぎない"萩"作品を確立されたのである。




No.17 萩花入 Flower vase, Hagi
共箱・元即中斎書付
11.4 / H29.0cm
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No.19 萩茶盌 Tea bowl, Hagi
共箱
12.4 / H9.0cm
売約済 / Sold
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No.18 萩茶盌 Tea bowl, Hagi
共箱
13.0 / 12.0 / H9.5cm
売約済 / Sold
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No.31 萩焼酒盃 Sake cup, Hagi
共箱
6.1 / H5.2cm
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すでにご売約となっている作品もございますが、今回休和先生の作品は4点展示させていただいております。
そのほかの作品と併せてぜひご高覧いただけますと幸いです。


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【昭和百年ひとりたのしむ 工藝巨匠逸品展】
the Grand Masters of Showa Era
2026年6月12日(金) ~ 6月21日(日)
休業日:6月18日(木)
June 12 to June 21, 2026
Closed on June 18 (Thu)
※無断転載、再配信等は一切お断りします


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