魯卿あん便り~古の香り~

湿気が体の周りに常に漂うような日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。昨日の東京はサッカーのユニフォームを着ている人をたくさん見かけました。きっとスクランブル交差点は大盛り上がりだったのでしょうね。梅雨のじめっとした空気が活気で少しでも晴れることを願います。
さて、本日は魯卿あんに展示されている古美術品をご紹介致します。

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経筒
12世紀頃 平安時代
11.0 / H28.6cm
平安時代には不安定な社会情勢と末法思想により、貴族たちはこぞって写経をこのような経筒に納めて塚に安置した。長い年月地中にあることで中の写経はほとんどの場合失われてしまっている。こちらの経筒も表面を緑青と土が覆い、蓋には穴が空いている。しかしながら強く頑丈に作られた筒の造形は美しく、人々の信仰を今なお守り続けている。

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阿蘭陀色絵水指
18世紀 ヨーロッパ
12.4 / H16.4cm
オランダのデフルトで制作された陶器に塗り蓋を付け水指としたもの。現地ではアルバレロと呼ばれる薬壷として使用されている。上下にくびれのある形が特徴で、白だけのものや青や黄色で絵付けされたものが多い。日本の染付は磁土を用いるが、デフルトでは陶土に錫釉を掛けることで柔らかな白の色を表現している。磁器作品の研ぎ澄ましたような鋭さも良いが、この素朴で温かさを感じる阿蘭陀の風合いがなんとも好ましい。


古美術作品はいかがでしたか。今の時代まで大切に残された美術品は時間と人の手を経ることで一層美しさを増すように感じます。古いものを知ることで現代の美術品に対する理解も深まるかと存じますので、お気軽に作品を見にいらしてくださいませ。




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