土と泥
新聞に載っていたある記事に目が留まった。学生の頃から通っていた映画館。他の映画館でかからない、興行成績とは縁遠そうな、小粒でもピリリと辛い山椒のような…と言ったらいいか、そんな心に残るような映画を上映していて、目指して行っていた。途中で館名が変わったりして、時代の流れを感じながらも相変わらず珠玉の映画を選んでいた。そこがこの秋に閉館すると。その後、あの手の映画を上映する所があるだろうか、心配している。
『松永圭太展』2日目なりました。先生の作品で普段とちょっと違う雰囲気の店内。ダブル台風の接近で交通や雨の影響も心配されますが、先生も28日(日)までご在廊下さいますので、是非お運びください。
26. 水たまり
スタンドに取り付けられた「水たまり」。「水たまり」が立ち上がると、まるで昔の銅鏡のようにも見えてくるのが不思議です。
25. 水たまり
6.(図3) 水たまり
いろいろな「水たまり」。確かにアスファルトや砂利道、土の凹凸で水が様々な形になって、そこに出来る波紋も毎回変化して見ているだけでそれ自体もアートのように映る。
27. Monitor
手で持ってみると、ずっしりとかなりの重量感がある、今はなかなか、お目にかからない石板のよう。
19. 幹
51. 繭盌
黒と白のコントラストのはっきりした茶碗に吹き墨のように白い点が全面に飛び、冬の暗い空から雪が舞い降りてくるよう。
54. 繭盌
53. 端折
くすんだピンク色のラインがモダンな印象の器体に甘い雰囲気を加味している。
31. Cactus
作品を拝見して印象に残るのは、土・泥をひときわ強く感じるということ。先生の泥漿という陶土を水で溶かして液状にし、型に流し込み成形する鋳込みの制作技法を用いる作品の数々から、そう思えるのかもしれない。更に、作品の外観・手触りがひび割れ、でこぼこ、亀裂や小さな孔などが雨・風・日照をはじめとした天候、昨晩の地震のような人為的な力でないものの影響を受ける土・泥の姿を投影しているかのようだからなのだろう。
土は種をまき発芽して成長し作物として生物の命を育む土台であり、またその命が帰る場所でもある。その相反する循環と言おうか、言葉を変えれば、輪廻転生が物言わぬ土・泥の真の力強さなのかもしれない。
魯山人「大雅堂」・「美食倶楽部」発祥の地
〒104-0031 中央区京橋2-9-9 ASビルディング1F
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